【こどもと学ぼ】再生可能エネルギーとエネルギー問題

エネルギー

再生可能エネルギーって知ってますか?再エネとも呼ばれて、最近よく耳にしますよね。

何となくエコで良いイメージがあるけどよくわからないって人も多いのではないでしょうか?

この記事では再生可能エネルギーとは何かを親子で学べるように簡単に説明したいと思います。

この記事は親子で学べるように表現をこども向けにしている箇所があります。

エネルギーってなんだろう?

エネルギーは生活になくてはならないとても大切なものです。

えこねこ
えこねこ

エネルギーはなぜ大切なの?

そもそもエネルギーってなんなの?よく耳にするけど、何かわからないにゃ

エネルギーはものを動かしたりするはたらきをするもの。光を出したり、熱を出したり、音を出したりするはたらきをするものもエネルギーです。

えこねこ
えこねこ

例えばエネルギーにはどんなものがあるんだにゃ?

エネルギーの中でも、私たちのくらしの中で、もっとも身近な存在が「電気」です。

夜になると明かりをつけるし、夏の暑いときにはエアコンを使います。これらは電気で動いてるのです。

のりものだってエネルギーで動いています。例えば車やバス、電車もエネルギーがないと動かすことはできません。

えこねこ
えこねこ

エネルギーは現代社会でくらすことにおいて必要不可欠な大切なものなんだにゃ!!

再エネってどんなエネルギー?

えこねこ
えこねこ

エネルギーと再生可能エネルギーは何がちがうのかにゃ?

再生可能エネルギーは、 太陽、風、水、地熱、バイオマスなどの自然から取れるエネルギーです。この力を利用して電気も作ることができるとてもすごいものなのです。

それに、再生可能エネルギーは利用しても再生するため資源がなくならずに、何度もくりかえして使うことのできるエネルギーなのです。

一方、化石燃料と言われる石炭や石油、天然ガスも電気を作ることのできるエネルギーですが、資源に限りがあるので、このまま使い続けるといつかなくなってしまいます。

えこねこ
えこねこ

なるほど!自然から取れて何度も繰り返し使えるエネルギーが再生可能エネルギーなんだにゃ!

エネルギー問題ってなに?

エネルギーは生活になくてはならないとても大切なもの。でも、同時にとても大きな問題も抱えています。

えこねこ
えこねこ

エネルギーが抱えている大きな問題ってにゃんだ?

エネルギーが抱える問題
  • 問題① 化石燃料はいつかなくなる
  • 問題② 化石燃料は温室効果ガスが出る
  • 問題③ 日本のエネルギーは海外に依存

問題① 化石燃料はいつかなくなる

エネルギーを作りだすための原料となる石油、天然ガス、石炭などの化石燃料は限りがある資源のため、このまま使い続けるといつかはなくなってしまいます。

石油、天然ガスは約50年、石炭は130年以上と考えられています。あらたな石油や天然ガスがとれるところが発見されて多少は長く使うことはできる可能性もありますが、このまま使い続けるといつかはなくなってしまう資源です。

問題② 化石燃料は温室効果ガスが出る

化石燃料は燃やすと地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの温室効果ガスを出します。問題を解決せずにエネルギーをこのまま使い続けていると、地球温暖化が進んでしまいます。

地球温暖化がすすむと気候が変動したり、他にも多くの問題が起こります。

そうなると、自分たちの生活も、私たちが住んでいる地球も大変なことになる危険性があるのです。

問題③ 日本のエネルギーは海外に頼っている

日本のエネルギー自給率は2020年時点で11.3%です。海外と比べるととても低いのです。石油などの化石燃料はほとんど採れません。そのため、エネルギーの資源となる化石燃料は海外からの輸入に頼っています。

天然ガスは97%以上、原油と石炭はは99%以上も海外からの輸入に頼っていて、海外に依存している状況なのです。

出典:IEA「World Energy Balances 2021」の2020年推計値、日本のみ資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」の2020年度確報値。※表内の順位はOECD38カ国中の順位

エネルギー問題を解決する方法は?

えこねこ
えこねこ

化石燃料を使い続けるとなくなってしまうのはわかったけど、どうやってエネルギー問題を解決するんだにゃ?

エネルギーの問題を解決する方法のひとつとして、再生可能エネルギーが注目されています。再生可能エネルギーは自然の力を利用して電気をつくるエネルギーです。再生可能エネルギーには次のメリットがあります。

再生可能エネルギーのメリット
  • 使ってもなくならない
  • 日本国内にも資源がある
  • 温室効果ガスを増やさない

再生可能エネルギーをもっと増やすことで、エネルギー問題を解決してみんなの生活や地球の未来を守ることがができるんです。

えこねこ
えこねこ

再生可能エネルギーを増やせば、エネルギー問題を解決することができるんだにゃ!

再エネが解決のカギ

えこねこ
えこねこ

でも、何で再生可能エネルギーが増えるとエネルギー問題が解決するんだにゃ?

再生可能エネルギーを増やすことで、電気を作るときに発生する温室効果ガスを出す量を少なくして、地球の環境を守ることができます。

再生可能エネルギーは国内の自然資源を使うので化石燃料の輸入量が少なくなります。そして、日本のエネルギー自給率アップにつながります。

また、太陽光発電や風力発電、バイオマス発電、地熱発電など地域に合った再生可能エネルギーの発電施設を作ったり、再生可能エネルギーの新しい技術の開発に取り組むことで、これまでになかった新しい産業を作ることができます。

えこねこ
えこねこ

再生可能エネルギーが増えると、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量を少なくできるんだにゃ!さらにエネルギー自給率も上がるし、新たな産業が生まれる可能性もあるにゃ!再生可能エネルギーがエネルギー問題の解決のカギだにゃ!

日本の再エネの状況

えこねこ
えこねこ

日本ではどのくらい再生可能エネルギーが増えてるんだにゃ?

下のグラフは主要国が発電した電力量のうち、再生可能エネルギーがどれだけ発電したのかを比率で表しています。2020年の日本の電気全体の中の再生可能エネルギーの割合は12%、水力発電を合わせても19.8%です。再生可能エネルギーの割合が40%を超えるドイツ、イギリスと比べると日本は半分以下であることがわかります。

出典:IEA「Market Report Series – Renewables 2021(各国2020年時点の発電量)」、IEA データベース、総合エネルギー統計(2020年度確報値) 等より資源エネルギー庁作成

再生可能エネルギーは太陽の光や風など、天候によって発電量が大きく左右され電力が安定しません。そのために、安定した電気を作るために必要な設備が必要になるために建設するためにかかる費用が高くなってしまうことなどから、その量があまり増えていません。

えこねこ
えこねこ

みんなの生活を守るために、もっと再生可能エネルギーを増やしていかなければいけないにゃ!

再エネを増やす取り組み

えこねこ
えこねこ

再生可能エネルギーか大切なことはわかったけど、どうやって増やしていくんだにゃ?

みんなが払っている電気代のなかに再生可能エネルギーを応援するお金が含まれています。

今、日本では再生可能エネルギーを増やすために再生可能エネルギーで作った電気を一定の期間、一定の価格で買うことを約束する「固定価格買取制度」(こていかかくかいとりせいど)という仕組みがあります。

これは、再生可能エネルギーで作った電気を買うためにかかる費用を「再生可能エネルギー発電促進賦課金」(さいせいかのうえねるぎーはつでんそくしんふかきん)として、電気を使うみんなから電気代の一部としてお金を集めて再生可能エネルギーを応援するしくみのこと。

みんなの応援のおかげで、今、日本の再生可能エネルギーが増えています。

また、日本は2030年度には電力構成比率のうち再生可能エネルギーを36~38%に増やすという目標を立てています。その目標に向かってみんなで力を合わせて再生可能エネルギーの発電施設を増やしています。

えこねこ
えこねこ

目標にむかって、みんなでがんばって再生可能エネルギーを増やすんだにゃ!

まとめ

再生可能エネルギーは、 太陽、風、水、地熱、バイオマスなどの自然から取れるエネルギーで、何度も使うことができます。この力を利用して電気も作ることができるとてもすごいエネルギー。

化石燃料をこのまま使い続けるといつかなくなってしまうし、化石燃料による発電は温室効果ガスがでて地球温暖化を進めてしまうなど、エネルギー問題が心配されています。

そのエネルギー問題の解決のカギになるのが再生可能エネルギー。地球を守りながら、持続可能な未来を築く手助けをしています。

みんなもこれから地球の未来や身の回りの生活、 環境に関心を持って、よりよい未来のために、再生可能エネルギーを応援していこう!

だから、みんなも再生可能エネルギーについて知って、いろんな人に教えてあげてね!未来のエネルギーを考えるのは、みんなの力が必要なんだよ。エネルギーを大切に使って、楽しい未来を作ろう!