容量拠出金(容量市場で確保した供給力の対価)

エネルギー
  • 容量拠出金ってなに?
  • 容量市場との関係は?
  • 電気代に影響するの?

そんな人に向けて、容量拠出金について調べてみました!

容量拠出金について簡単に知りたいは是非参考にしてくださいー!

容量市場

容量市場は簡単にいうと、長期的な電力不足を防ぐための制度です。

発電所を維持・管理するお金を国民全体で負担することで、発電所を確保する仕組みと言えます。

えねる大佐
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容量市場と容量拠出金の関係性は次のとおりです。

容量拠出金

容量拠出金は、この容量市場という仕組みを支えるための費用で、容量市場で確保した発電所の容量(kW)に応じて支払われます。

えねる大佐
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容量市場の一部である長期脱炭素電源オークションで確保された発電所への対価も容量拠出金で支えられています。

発電所を稼働するためには、多くの人が必要となります。

また、発電所を維持・管理していくためには多くの費用が必要となります。

更に、メンテナンスや設備の増強に加え、老朽化対応の負担も莫大です。

そのため、発電所に必要となる費用を国民全体で負担して、長期的な電力不足を防ぐ仕組みです。

えねる大佐
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電気事業法では、小売電気事業者に対して供給電力量の確保だけではなく、中長期的に供給能力を確保する義務が定められています。

電気事業法(供給能力の確保)

第二条の十二 小売電気事業者は、正当な理由がある場合を除き、その小売供給の相手方の電気の需要に応ずるために必要な供給能力を確保しなければならない
2 経済産業大臣は、小売電気事業者がその小売供給の相手方の電気の需要に応ずるために必要な供給能力を確保していないため、電気の使用者の利益を阻害し、又は阻害するおそれがあると認めるときは、小売電気事業者に対し、当該電気の需要に応ずるために必要な供給能力の確保その他の必要な措置をとるべきことを命ずることができる。

容量拠出金の全体像

容量拠出金は容量市場における供給力の確保に基づいて、小売電気事業者および一般送配電事業者、配電事業者が支払いを行うものです。

この容量拠出金を原資として、供給力を提供する発電事業者等へ、広域機関から容量確保契約金額として支払われます。

(出典)電力広域的運営推進機関

家庭への影響

家庭(消費者)への影響としては、小売電気事業者が容量拠出金の負担分が、電気料金の値上げとして反映される場合があります。

負担としては、1kWhあたり数円程度になると考えられます。料金改定の詳細については、各事業の案内をご確認ください。

(出典)電力広域的運営推進機関

えねる大佐
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このように、小売電気事業者を通じて国民全体でお金を出し合い、発電所を維持・管理していると言えます。

いつから始まるの?

小売電気事業者は、2024年から約定金額で定められた容量拠出金の支払い義務が発生します。

そのため、容量拠出金制度の開始に伴い、2024年4月から「制度負担金」として容量拠出金を反映する事業者が多いようです。

えねる大佐
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この機会に毎月の電気代を見直しすることもおすすめです。

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